【備忘録】Microsoft 365 関連のライセンスに含まれるサービスプランの調べ方

2/14/2021

Microsoft 365 Office 365

 Office 365 とか Microsoft 365 とか、ライセンスの種類がいっぱいあって覚えられません。ちょうど組織内で管理・運用系の説明会してるのですが、やっぱり訳が分かりません、と言われます。というわけでわかりやすく伝えるために、まとめてみました。

  • Office 365 と Microsoft 365
  • ライセンスはサービスプランの集合体
  • サービスプランの調べ方

Office 365 と Microsoft 365

以前は Office 365 、今はMicrosoft 365 としてブランディングされています。ただ、ライセンスとしては両方存在していて、これまたややこしいです。


1.基本的なシリーズ

私の勝手な理解ですが、まずはこれです。

シリーズ
Office 365各種生産性機能のスイート。
メールやTeamsもここに含まれてます。
EMS Enterprise Mobility and Security の略で、その名の通りセキュリティのスイート。
Azure AD Premierとか、Intuneなど。セキュリティスイートだけど、なぜかサーバーCALを含んでたりする。
Windows 10 Enterprise Windows 10 エンタープライズ。Windows端末を高度に管理するためのライセンス。
CALは含んでいなかったりします。
Microsoft 365 Office 365 + EMS + Windows 10 Enterprise の悪魔合体。
でもってこれらの製品群のブランド名だったりする。

BusinessとかF3・E1・E3・E5とか、そのあたりは含まれるSKUが多い少ないだったり、同じ機能でも性能がちがったり。
同じ記号なら、数字が大きいほうが強いです。



2.ややこしいシリーズ

いろいろ、ややこしいのがいるんです。
 
Microsoft 365 Apps生産性機能の1つで、エクセルやパワーポイントなどのインストール版アプリ。
以前はOffice Proplusという名前でした。
Power Apps,
Power Automate
Power Platform というアプリ作成や自動処理を作れる製品群。
その機能の一部が Power Apps for Office365や、Power Automate for Office365として、利用できる
Power BI上記Power Platoform の一機能で、その名の通りBIの機能で、無償版と有償版がある。
ただし、Office 365 E5やMicrosoft 365 E5には有償版が含まれてたりする。


とりあえず、基本の3シリーズ+そうじゃない、のどれに含まれる製品か区別がつけば理解が早いと思います。
Power Platform は本来のライセンスがあって、Office 365 は機能制限版、と覚えておきましょう。



ライセンスはサービスプランの集合体

各ライセンスは、中にはサービスプランがいくつか含まれてます。どんな機能は含まれているかは一般法人向け Microsoft 365 のプラン比較という資料はありますが、私にはイマイチわかりにくいです。

例えば、Office 365 E1にはこのページのように様々な機能が含まれています。Exchange Online  Plan1とか、SharePoint Plan1とか。これらの機能はそれぞれ「サービスプラン」と呼ばれていて、ライセンスごとに中身が違うのです。




サービスプランの調べ方

じゃぁ、お目当てのライセンスには何が含まれているのさ、ほしい機能が含まれているライセンスはどれ?というお話なんですが・・・。



1.購入済みのライセンスの場合

Microsoft 365管理センターや、Azure AD管理センターで確認できます。

Microsoft 365 管理センター - ユーザー -アクティブなユーザー、から探しているライセンスを割り当てているユーザーの詳細を開いて、[ ライセンスとアプリ ]の下のほうの[アプリ]から確認できます。アプリ=サービスプラン、です。
たたアプリを割り当てるための画面なので、サービスプランを調べるなら、Azure AD 管理センターのほうがおススメです。

Azure AD 管理センター - Azure Active Directory - ライセンス -  すべての製品 - ライセンスを選択 - サービスプランの詳細 からどういったサービスプランが含まれているか確認できます。





2.購入していないライセンスの場合

先の方法ではあくまで購入済みのライセンスしかわかりません。私が使っているのはこちらです。


PowerShellでライセンスを割り当てる際に使える、ライセンス名とPowerShellで使える文字列、サービスプランのGUIDとフレンドリ名(サービスプラン)が表になっています。フレンドリ名といいつつ、英語なんですよね。

Office365 やMicrosoft 365系だけでなく、DynamicsやProjectなどもまとめられているので大量なんですが、ばっちり網羅的です。お時間あるときにでも眺めてみてください。



まとめ

ユーザー目線だと、このあたりの知識は必須ではないとと思います。ただ、こんな機能あるのね、とか知ってもらえれば十分です。


管理する側目線だと、効率的な運用とか、ライセンスコストを圧縮するとか、そういうときにこのあたりを理解していると見つけやすくなると思います。


さて私はこの組織内向け説明会でうまく伝わるといいな…。グループベースのライセンス割り当ての時にはサービスプランの知識は持っているほうが良いのでしっかり伝えたいところです。


参考資料