Power Automateの要求の制限(実行できる件数の上限にひっかかっちゃった)

3/03/2024

Power Automate

 Power Automateは、24時間あたりに実行できる処理の回数に制限があり、これを超えてしまうと、直近24時間での処理回数が制限を下回るまで、処理が中断されてしまう。


・・・というのに、引っかかってしまいました。Exchange のメール流量制限などと同じですね。あらためて、まとめてみました。


要求とは

制限の話のの前に、まず要求。ざっくり私の解釈は、Power Automateでフローのなかのアクションの実行の呼び出しのこと。

  • 最低でも、フローのなかのアクションの数だけ消費する
  • 成功しても、失敗しても消費する
  • リトライすると、消費する
  • 分岐や判定で繰り返し処理を組んでいると、その数消費する

たとえば、「Formsの投稿を受けて、Formsの詳細を取得し、メールを送る」というフローならすると最低でも3消費。
「100アイテムあるリストから、1行ずつ当てはまるれるを探すアクション」を入れると、最大その数消費する、って理解してます(違ったらすみません)

要求の24時間の制限

ここによると、Microsoft 365、Office 365 ライセンスユーザーの場合は、24時間に6,000要求。

要求の制限と割り当て - Microsoft Learn


これを、多いととるか、少ないととるか。
個人の作業を自動化するだけなら、こんなもんで収まるはず・・・と考えているのかもしれません。


どうしたらいい?

方法は2つ。1つ目は制限の上限を増やす。
Power Automate Premium、Power Apps Premium ライセンスを割り当てれば制限を大きくできます。

もう1つは、フローを工夫する。
分岐や検索が多いなら、減らす。アクションの中で無駄なものがあったら見直しする、でしょうか。



これとは別の制限

24時間以外の要求の制限以外にも、5分ごとの要求の制限ってのもあります。



また、コネクタごとにも制限があって。

たとえば、Formsのコネクタは60秒あたり300要求まで、とかあったりします。


あとは、Power Automateの制限以外にもサービスごとの制限もあったり・・


ひっかかることは経験上少ないですが、こちら Power Automate のフローが止まる・接続が無効になる にもいくつかまとめてますので参考になればうれしいです。