先日、Purview管理センターの電子情報開示でいくつか調べてみたので、自分用の備忘録として書いてみます。
電子情報開示は「今存在しているもの」を探すもの
電子情報開示は、「今存在しているもの」を探すことができる(ほかにも昨日はあるけど)。メールやチャット、ファイルなんかテナント全体から探して、エクスポートもできる。
過去に存在していた、ファイル名変えちゃった、既に削除済み、とかは探せない。そういうのを掘り下げたい場合は、「監査」であたりをつけてから調べるのがベター。ただし、「監査」を使うには、事前に有効化しておく必要あり。
コンテンツの検索には、ExchangeとSharePointがある
電子情報開示の、コンテンツの検索から探せる。
メールやチャットなら、Exchangeを使う。
SharePointやOneDriveのファイルそのものを探す場合は、SharePointを使う。
両方まとめて探せるけど、この2つは分けて検索するのがベター。検索で絞り込むときに使えるプロパティが違うケースがあるっぽいので。
コンテンツの検索は、GUIでもPowerShellでもできる
Microsoft 365 の管理機能と同様に、管理センターのGUIでも実施できるし、PowerShellからでもできる。ただし、PowerShellのほうができることが多い、ってのもほかの管理機能と同じ。
メールやTeamsの添付ファイルを探したいとき(保存先を意識する)
チャットの添付ファイルは、「送信者のOneDrive」
チームのファイルは「チームで利用するSharePointサイト」
メールの添付ファイルがコピーの添付状態だったら、メール本体だけでOK
リンクとして添付の場合は、「保存先のOneDriveやサイト」
検索するときはワードブレイカーと完全一致に注意
長い単語はワードブレイカーが邪魔をする。英語みたいに単語ごとにスペースで区切られてる言語なら影響受けないみたいだけど、日本語のようにスペース区切りがない言語では、影響受ける。
完全一致で検索させたいときは、ダブルクオーテーションで囲う必要あり。
検索クエリは、GUIに出てこない属性も使えるものがある
GUIででこないプロパティでも使えるものがある。絞り込みたいときには、これらを使う。
ExchangeとSharePointで違うので、使えるか試してみるのが良い。
Exchange系PowerShellで実施するなら
この記事書いてる2024/07/14時点だと"ExchangeonlineManagement"モジュールをインストールして、通常のExchange管理センターに接続するのとは別のコマンドレットを使う。
Install-Iodule -name exchangeonlinemanagementImport-Module ExchangeonlineManagementConnect-IPPSSession -UserPrincipalname <UPN>
SharePointのコンテンツ検索はまた別途モジュールインストールが必要。
Exchange系のコンテンツ検索で使うPowerShellコマンドレット
Get-ComplianceSearch
New-ComplianceSearchAction
Get-ComplianceSearchAction
この3つ。
それぞれ、コンテンツ検索のクエリの結果を表示する、クエリやアクションを実施する、クエリやアクションの実行のステータスなどを表示する。
強制削除、ハードデリートもできる。
でもSharePointには強制削除のコマンドはないらしい・・・。
まとめ
あまり触れない機能なので、調べてみると結構新鮮だったりする。Teamsはファイルの保存先を意識しなきゃいけないし、でもってExchangeとSharePoint両方見るのが無難。
ユーザー目線での活用とは程遠い機能だけど何かの出番がまた来たら、試してみる。
監査のオンとオフを切り替える - Microsoft Learn
コンテンツの検索の概要 - Microsoft Learn
電子情報開示のキーワード クエリと検索条件 - Microsoft Learn
手順 1: SharePoint Online 管理シェルをインストールする - Microsoft Learn
New-ComplianceSearchAction - Microsoft Learn
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