SharePoint のカスタムリストで、ステータス列が完了になったら、申請者に通知するフローを作成する

9/06/2020

Microsoft 365 Power Automate SharePoint

 前回、Microsoft Forms で投稿したら台帳(SharePointのカスタムリスト)に反映するフローを作成するで書いた申請フォーム。申請受けて作業したらメールとかで通知する、という作業ありませんか。

今回は、Microsoft 365 で使える機能を使って、「台帳のステータスが完了になったら、自動で申請者にメールで通知する」という処理を作る手順をまとめてみました。少し手間を加えるとさらに便利にできるんだけど、今回は初歩の方向けにまずは実現するってことを目的にしてます。

0.ステップ

大まかに、こんな流れです。

  1. 台帳にステータス列を設定する
  2. Power Automate でフローを作成する
  3. 感想とまとめ

1.台帳にステータス列を設定する

前回でステータスを作る旨書いています。ステータスを作成する際に、頭に2桁の番号を付けておくのがおススメ。今回は

10_受付待ち

20_手配中

80_完了

90_却下

の4つを設けていて、完了か却下になったら通知するようにします。




2.Power Automate でフローを作成する

Power Automateで実際に作成します。「台帳で更新があった時、ステータスが「80_完了」あるいは「90_却下」どちらかなら、メールで通知する処理を組みます。



2-1.トリガー:SharePoint - アイテムまたはファイルが修正されたとき

対象のサイトとカスタムリストを選択します。

2-2.コントロール - 条件

ステータスValue - 次の値に等しい - 80_完了と設定します。
+追加から、行を追加します。
そのあと、ステータスValue - 次の値に等しい - 90_却下と設定。
条件を、「And」から「または」にします。
これでこの2つの条件を満たす場合と、そうでない場合の処理を分岐できるようになります。

条件をうまく使うと、様々な条件や分岐を組めるようになります。

2-3.条件に応じた処理


はいの場合、いいえの場合で処理を設定します。

2-3-1.Office 365 Outlook - メールの送信(V2)

はいの場合、の処理を設定します。
outlook.comではなく、Office 365 のメールの送信を使います。
以前はV2ではなかったのですが、V2になっています。そのうち、V3、V4ってなるかもしれません。


前回、依頼者はカスタムリストの依頼者Email列に設定しています。なので、メールの宛先にはSharePointのその列を指定。
件名、メール本文にも同様に、SharePointの各列を指定します。


2-3-2.(いいえの場合)

今回は、いいえの場合は処理しないので、何も設定しません。

名前を付けて保存して、実際のカスタムリストのアイテムのステータス変更して、正常にカスタムリストに書き込まれるか確認しましょう。

これで完成!

3.感想とまとめ

このあとは、作業を実施する方に、リストのURLを伝え、作業しタラステータスを変更することを案内すればいつでも利用できます。

これをまずマスターしてしまえば他の業務にも応用も効きます。同じような業務がある、なんて場合はこれだけラクになるかもしれません。

今回紹介したフローは前回同様に基本的な機能だけで実施しています。「承認処理を組み込む」「Formsでファイルを添付したらリストの添付ファイルとして保存する」なんてことも可能です。

これらも随時紹介していきます。